数式でわかる順列の定義──「選んで並べる」はなぜこの式?

順列の定義は「選んで並べる」?公式でしっかり理解しよう

順列とは?

順列とは、いくつかのものから何個かを選んで、並べる順番も考える場合の数のことです。

数学では次のように表されます。

$${}_n \mathrm{P}_r =\frac{n!}{(n-r)!}$$

(この式は、異なるn 個のものから、r 個選んで並べるときの計算法を表しています。)

学校では「選んで並べる」と説明されることが多いですが、実際の計算では積の法則を使って「1番目、2番目…と順に選ぶ」と考えることが一般的です。
この2つの考え方──「選んで並べる」と「順に並べる」は、一見違うように思えますが、実は同じ意味になります。
今回は、この2つの考え方がなぜ同じになるのかを、公式的に整理してみましょう。

順列とは何ですか?

順列とは、いくつかのものから何個かを選んで、並べる順番も考えて数える方法のことです。「順に並べる」と考えるだけでOKですが、よく「選んで並べる」とも言われます。

順列は「選んで並べる」と「順に並べる」で違いがありますか?

実はどちらも同じことをしています。積の法則で「順に並べる」だけでも、自然と「選び」と「並べ」を同時に行っています。2段階で考えても、1段階で考えても、計算結果は同じです。

 順列の計算はどのようにすればよいですか?

例えば、n個からr個を順に並べる場合は、n × (n-1) × … × (n-r+1)で求められます。これをnPrとも書きます。